新しく出会った男性との会話で、つい本の話をしてしまう。でも相手の反応は今ひとつ。「難しそう」「よく分からない」そんな反応を見ると、自分の趣味について話すことに躊躇してしまう。
読書好きの女性が抱える、よくある悩み。本は私たちの大切な一部なのに、それを理解してもらえないもどかしさ。
でも大丈夫。少しの工夫で、読書に興味のない人とも楽しく会話できるようになる。
専門用語や難しい表現を避ける
読書に慣れ親しんでいると、自然と語彙が豊富になる。でもそれが時として、相手との間に壁を作ってしまうことがある。
「文学的表現が秀逸で」「象徴的な意味合いが」「メタファーが効いていて」
こうした表現は、読書好き同士なら通じるけれど、そうでない人には難しく聞こえてしまう。
もっとシンプルに、日常的な言葉で表現してみよう。
「すごく面白くて」「感動して泣いちゃった」「最後にびっくりする展開があって」
このように言い換えるだけで、相手も興味を持ちやすくなる。
本の内容よりも感情を共有する
本について話すとき、ついあらすじや分析を詳しく説明してしまいがち。でも相手が知りたいのは、本の内容よりもあなたの感情かもしれない。
「この本はこういう話で、主人公がこうなって…」ではなく、「この本を読んで、自分の人生について考えさせられた」「読み終わった後、しばらく余韻に浸ってしまった」
あなたがどう感じたか、どんな影響を受けたかを共有する方が、相手も共感しやすい。
本以外の共通点を見つける
読書の話ばかりでは、相手が疲れてしまうかもしれない。本から派生して、他の話題に広げてみよう。
推理小説が好きなら、ドラマや映画の話題へ。 旅行記を読むなら、実際の旅行体験の話へ。 料理本を読むなら、実際に作った料理の話へ。
本をきっかけに、より身近な話題に発展させることで、会話の幅が広がる。
相手の興味も引き出す
自分の話ばかりでなく、相手の興味についても聞いてみよう。
「本は読まないんですか？」ではなく、「普段はどんなことに興味があるんですか？」「休日は何をして過ごすことが多いですか？」
相手の趣味や興味を知ることで、そこから本との接点を見つけられるかもしれない。
私も昔、読書に興味のない人とは話が合わないと思い込んでいた。でも大学でコミュニケーション学を学んで気づいたのは、共通点は思わぬところにあるということ。相手の話をよく聞けば、必ず何かしらのつながりを見つけられる。
映像化された作品を活用する
映画やドラマになった原作について話すのも良い方法。
「あの映画の原作、実はもっと面白いんです」「ドラマを見て、原作も読んでみたくなりました」
映像作品を入り口にすれば、本に興味のない人でも話に参加しやすくなる。
実用的な本の話をしてみる
小説や純文学の話は敷居が高く感じられがちだけれど、実用書なら身近に感じてもらえることが多い。
ビジネス書、自己啓发書、健康に関する本、料理本。こうした実用的な本の話なら、相手も興味を持ちやすい。
「最近読んだ本で、面白い心理学の話があったんです」「仕事に役立ちそうな本を見つけて」
このような切り口なら、自然に会話に取り入れられる。
読書への偏見を理解する
残念ながら、読書に対してマイナスなイメージを持つ人もいる。
「本ばかり読んで、現実逃避している」「堅い人だと思われそう」「一緒にいてもつまらなそう」
こうした偏見があることを理解した上で、そうではないことを行動で示していこう。読書好きでも、明るくて楽しい人だということを伝えることが大切。
バランスの取れた会話を心がける
読書の話は3割程度に抑えて、他の話題を7割にする。そのくらいのバランスが、相手にとって心地よい会話になる。
天気の話、最近のニュース、お互いの仕事や学校のこと、将来の夢。そんな身近な話題を中心に、時々読書の話を織り交ぜる程度がちょうど良い。
相手のペースに合わせる
相手が本に興味を示してくれたときは嬉しくなって、つい熱くなってしまいがち。でも相手のペースに合わせることが大切。
軽い質問には軽く答え、詳しく聞かれたときに詳しく話す。相手の反応を見ながら、話の深さを調整しよう。
読書をきっかけにした提案
「今度、カフェで一緒に読書しませんか？」
そんな提案をしてみるのも良い。相手も自分の本を持参してもらえば、読書の時間を一緒に過ごすことができる。
本が違っても、同じ空間で静かに過ごす時間は特別なもの。読書の魅力を、体験として伝えることができるかもしれない。
あなたらしさを大切に
読書好きであることは、あなたの大切な個性。それを隠す必要はない。
ただ、相手に押し付けるのではなく、自然に伝えることが大切。あなたの知性や感受性の豊かさは、きっと相手にも伝わるはず。
本を愛するあなたの魅力を、上手に相手に伝えていこう。そうすれば、あなたの読書好きな一面も含めて愛してくれる人と出会えるはず。
読書は人生を豊かにしてくれる素晴らしい趣味。その魅力を、多くの人に伝えていけたらいいですね。