「コミュ障だから恋人なんてできない」
そんな風に諦めかけている自分がいる。でも本当にそうなのだろうか。コミュニケーションが苦手だからといって、恋愛を諦める必要があるのだろうか。
私も長い間、自分のコミュニケーション能力に悩んできた。大学でコミュニケーション学を専攻していたのに、実際の場面では頭が真っ白になってしまう。理論と実践の間には、深い溝があった。
コミュ障女子が直面する現実
正直に言おう。コミュ障気味な女性の恋人探しは、確かに簡単ではない。
マッチングアプリを開いても、何を書けばいいかわからない。プロフィール写真を選ぶのも一苦労。メッセージのやり取りが始まっても、会話が続かない。
合コンや婚活パーティーに参加しても、積極的に話しかけられない。グループの輪に入るタイミングがわからない。気になる人がいても、どうアプローチしていいかわからない。
友人からの紹介も、「人見知りで話すのが苦手で…」と前置きすると、なんとなく遠慮がちになってしまう。
でも、これが私たちの現実。無理に明るく振る舞ったり、外向的なフリをしたりしても、長続きしない。
「普通の恋愛」へのプレッシャー
周りを見ると、みんな楽しそうに恋愛している。SNSには素敵なデート写真があふれ、友達は次々とカップルになっていく。
「普通に話せば、普通に恋人はできる」
そんな言葉を聞くたび、自分が普通ではないような気がして落ち込む。でも「普通の恋愛」って、本当に存在するのだろうか。
私が観察してきた限り、恋愛に「普通」なんてない。みんなそれぞれに悩み、不安を抱え、時には失敗を重ねながら関係を築いている。
コミュニケーションが得意に見える人も、実は陰で練習していたり、失敗を隠していたりする。私たちが見ているのは、結果だけ。その裏にある努力や苦労は見えない。
コミュ障だからこその魅力もある
でも、コミュニケーションが苦手だからといって、魅力がないわけではない。
私たちには私たちなりの良さがある。
深く考える傾向があるから、相手の気持ちに敏感。 言葉数は少ないけれど、一つ一つの言葉に重みがある。 派手さはないけれど、静かで落ち着いた雰囲気を持っている。 表面的な会話よりも、本質的な話を好む。
これらはすべて、誰かにとってはとても魅力的な特質。すべての人に好かれる必要はない。たった一人、あなたのその特質を愛してくれる人がいれば十分。
現実的な恋人探しの方法
コミュ障気味な私たちには、私たちなりの恋人探しの方法がある。
共通の趣味から始める 話題に困らない環境で出会う。読書会、映画鑑賞会、習い事など。共通の興味があれば、自然と会話が生まれる。
オンラインから始める いきなり対面は緊張するなら、メッセージのやり取りから。文字なら時間をかけて考えられるし、自分のペースで関係を築ける。
少人数の集まりを選ぶ 大きなパーティーよりも、3-4人程度の小さな集まり。一対一は緊張するけれど、少人数なら参加しやすい。
友人の友人から 信頼できる友人に紹介してもらう。あなたの良さを理解している人からの紹介なら、相手もあなたを理解してくれる可能性が高い。
時間をかけることの価値
コミュ障気味な私たちは、どうしても恋愛に時間がかかる。
相手を理解するのに時間がかかるし、自分を理解してもらうのにも時間がかかる。でも、それは決して悪いことではない。
時間をかけて築いた関係は、深くて強い。表面的な魅力に惹かれた関係よりも、お互いの本質を理解し合った関係の方が、長続きする。
私も最初は焦っていた。「みんなと同じペースで恋愛しなきゃ」と思っていた。でも今は、自分のペースでいいと思っている。ゆっくりでも、確実に前に進んでいる。
相手にも「コミュ障」はいる
実は、世の中にはコミュニケーションが苦手な男性もたくさんいる。
彼らも私たちと同じように、恋愛に悩み、どうアプローチしていいかわからずにいる。お互いにコミュ障同士なら、むしろ理解し合えることも多い。
「上手に話せないけれど、気持ちは伝わる」 「沈黙があっても、居心地がいい」 「深い話ができる」
そんな関係を築けるかもしれない。
自分を偽らないことの大切さ
恋人探しの過程で、一番大切なのは自分を偽らないこと。
無理に明るく振る舞ったり、話し上手なフリをしたりしても、続かない。本当の自分を隠していては、本当の意味でつながることはできない。
コミュ障気味な自分も、あなたの一部。それを受け入れてくれる人こそが、本当にあなたを必要としてくれる人。
小さな一歩から始めよう
恋人探しは、いきなり大きなことをする必要はない。
今日は一人の人と目を合わせて挨拶してみる。 今度の週末は、小さなイベントに参加してみる。 気になる趣味のサークルに、思い切って連絡してみる。
そんな小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな変化をもたらす。
あなたを理解してくれる人は必ずいる
コミュ障だからといって、恋愛を諦める必要はない。
確かに時間はかかるかもしれない。努力も必要かもしれない。でも、あなたの優しさ、繊細さ、真面目さを理解してくれる人は必ずいる。
そしてその人との関係は、きっと表面的な関係よりもずっと深くて、ずっと意味のあるものになる。
今日も自分らしく、少しずつ前に進んでいこう。コミュ障な自分も含めて、すべてがあなたの魅力なのだから。