「恋活パーティーに参加してみたい」と思いながらも、大勢の人がいる場所を想像するだけで胸がドキドキして、結局申し込むボタンを押せずにいる。
社交不安があると、一般的な恋活の場は敷居が高く感じられる。でも、恋愛したい気持ちはある。この矛盾した状況で悩んでいる女性は、決して珍しくない。
私も大学時代、コミュニケーション学を学んでいるのに人との交流が苦手で、理論と現実のギャップに苦しんでいた。でも少しずつ、自分に合った出会いの場を見つけることができた。
社交不安を理解する
まず大切なのは、社交不安を恥じる必要がないということ。
新しい環境や知らない人たちとの交流に不安を感じるのは、とても自然なこと。特に繊細で思慮深い人ほど、相手に与える印象や場の雰囲気を気にしてしまう。
この繊細さは、決して欠点ではない。むしろ、深い人間関係を築くための大切な資質でもある。
少人数制のイベント
社交不安がある人にとって、まずおすすめなのは少人数制のイベント。
4〜8人程度の読書会、料理教室、アート鑑賞会など。人数が少ないと一人ひとりの存在感が薄れず、逆に安心感を得られることが多い。
私が初めて参加したのも、地域の図書館で開催されていた小さな読書会だった。最初は緊張したけれど、本という共通の話題があることで、自然と会話ができた。
趣味ベースの集まり
共通の趣味や興味があると、会話のきっかけが作りやすい。
写真撮影の散歩会、カフェ巡り、美術館見学、映画鑑賞会。「恋活」を前面に出していない、趣味ベースの集まりの方が、プレッシャーが少なく参加しやすい。
恋愛が目的ではなく、共通の興味で集まった人たちとの自然な出会いの方が、長続きすることも多い。
オンラインから始める出会い
社交不安がある人にとって、オンラインでの出会いは大きなメリットがある。
マッチングアプリでのメッセージのやり取りから始めれば、相手のことを少しずつ知ることができる。実際に会う前に、ある程度の安心感を築くことができる。
ただし、オンラインでも無理は禁物。自分のペースでやり取りを続けて、本当に会いたいと思える相手とだけ実際に会うようにしよう。
カフェでの一対一の出会い
大勢での集まりが苦手でも、一対一なら大丈夫という人は多い。
友達からの紹介で、まずはカフェでお茶をする程度から始めてみる。時間も1〜2時間と決めておけば、精神的な負担も少ない。
カフェという公共の場所なら安全だし、疲れたらいつでも帰ることができるという安心感もある。
昼間の時間帯を選ぶ
夜の時間帯よりも、昼間の方がリラックスして参加できる人が多い。
土日の午後のカフェでの読書会、美術館での鑑賞会、公園での散歩など。明るい時間帯の方が、心理的な安心感が得られる。
また、昼間のイベントは比較的真面目な人が集まりやすく、落ち着いた雰囲気になることが多い。
構造化されたイベント
自由に話す時間よりも、ある程度構造化されたイベントの方が参加しやすい。
料理教室で一緒に作業をする、陶芸体験で共同作業をする、ガイド付きの街歩きに参加する。何をすべきかが明確だと、会話が自然に生まれやすい。
作業に集中することで緊張も和らぎ、相手との距離も自然に縮まる。
定期開催のイベント
一回限りのイベントよりも、定期的に開催されているものの方がおすすめ。
月一回の読書会、週一回のヨガクラス、隔週の映画鑑賞会など。継続して参加することで、少しずつ顔見知りが増え、安心感が生まれる。
最初は緊張しても、回を重ねるごとに慣れていき、自然な関係性が築けるようになる。
安心できる環境作り
参加する前に、できるだけ情報を集めておこう。
どんな人が参加するのか、どんな雰囲気なのか、主催者はどんな人なのか。事前に知っておくことで、不安が軽減される。
また、信頼できる友人と一緒に参加できるイベントがあれば、それも心強い。
自分のペースを大切に
何より大切なのは、自分のペースを守ること。
無理に積極的になろうとしたり、周りに合わせようとしたりする必要はない。自分らしさを大切にしながら、少しずつ人との輪を広げていけばいい。
社交不安があることを隠す必要もない。「人見知りなので」と最初に伝えておけば、相手も理解してくれることが多い。
小さな成功を積み重ねる
最初は短時間の参加から始めて、小さな成功を積み重ねていこう。
1時間だけ参加して帰る、一人の人とだけ話す、次回も参加すると約束する。そんな小さなステップが、自信につながっていく。
無理をして疲れてしまうよりも、「また参加したい」と思える程度に留めておくことが大切。
理解してくれる人との出会い
社交不安があるあなたを理解してくれる人は、必ずいる。
同じように内向的な人、あなたの慎重さを魅力として感じてくれる人、ゆっくりと関係を築いていくことを大切にしてくれる人。
そんな人との出会いは、派手なパーティーではなく、静かで落ち着いた場所で起こることが多い。
自分に合った場所を見つけよう
恋活の場は一つではない。大勢でのパーティーが苦手でも、あなたに合った出会いの場は必ずある。
焦らずに、いろいろな場所を試してみよう。そして、自分が心地よく感じられる場所を見つけたら、そこを大切にしよう。
社交不安があることは、恋愛の障害ではない。むしろ、深く真摯な関係を築くための大切な特質として、自信を持って歩んでいこう。