恋愛体質の友達が羨ましい

恋愛体質の友達が羨ましい

いつも恋愛をしている友達を見て感じる複雑な気持ちと、自分らしい恋愛スタイルについて

読了時間: 5分

また友達から恋愛報告のLINEが来た。

「今度の人、すごくいい感じ!今度会わせたい!」

私は「良かったね」と返信する。本当に良かったと思っている。でも同時に、心の奥で小さくため息をついている自分もいる。

なぜ彼女はいつも恋愛をしているのだろう。なぜ私はいつも一人なのだろう。

恋愛体質って何だろう

恋愛体質の友達を見ていると、本当に不思議に思う。

彼女はいつも誰かを好きになっている。恋人がいなくても、気になる人がいる。そして、その人との関係が終わっても、すぐに次の人が現れる。まるで恋愛が呼吸をするのと同じくらい自然なことみたい。

一方で私は、好きになることすら滅多にない。たまに「いいな」と思う人がいても、なかなか行動に移せない。そうこうしているうちに、いつの間にかその人は誰かと付き合っていたりする。

この違いは一体何なのだろう。

恋愛へのアンテナの違い

大学でコミュニケーション学を学んでいたとき、興味深いことを知った。

人はそれぞれ異なる「感度」を持っている。音楽に敏感な人、色彩に敏感な人、そして恋愛に敏感な人。

恋愛体質の友達は、きっと恋愛に対するアンテナがとても敏感なのだと思う。ちょっとした視線の交差や、何気ない会話の中に恋愛の可能性を見つけるのが上手。

私のアンテナは、もしかしたら別のものに向いているのかもしれない。本の内容や、映画の表現や、自然の美しさに。それらに心を動かされることは多いけれど、恋愛については鈍感なのかもしれない。

積極性の違い

恋愛体質の友達を見ていると、とにかく積極的だ。

気になる人がいれば、自然に話しかける。連絡先も交換する。デートにも誘う。断られても、「ご縁がなかった」と割り切って、また次に向かう。

私にはその積極性がない。「迷惑かもしれない」「勘違いかもしれない」「傷つくかもしれない」そんな不安が先に立って、結局何もできずに終わってしまう。

でも、これは性格の違い。どちらが良い悪いという話ではないはず。

失恋への耐性

恋愛体質の友達は、失恋にも慣れている。

もちろん落ち込むことはある。でも、立ち直りが早い。「また新しい出会いがある」と前向きに考えられる。

私は失恋の経験自体が少ないけれど、だからこそ一度の失恋で深く傷ついてしまいそう。慎重になりすぎるのも、きっとそのせい。

恋愛を最優先にする価値観

恋愛体質の友達にとって、恋愛は人生の最優先事項の一つ。

時間もエネルギーも、かなりの部分を恋愛に注いでいる。それが彼女にとっての幸せの形。

私にとっては、恋愛は人生の一部ではあるけれど、すべてではない。仕事も、友達も、趣味も、家族も、すべて大切。恋愛だけに集中するのは、なんだか違和感がある。

羨ましいと思う瞬間

でも、やっぱり羨ましいと思う瞬間がある。

友達がキラキラした表情で恋愛の話をしているとき。 幸せそうなカップルの写真をSNSでアップしているとき。 「今度の週末はデート」と嬉しそうに話しているとき。

私も、あんな風に誰かと特別な時間を過ごしてみたい。誰かに大切にされて、誰かを大切にする関係を築いてみたい。

そう思う自分を否定する必要はないと思う。

恋愛体質じゃない自分の良さ

でも同時に、恋愛体質じゃない自分にも良さがあることを忘れてはいけない。

恋愛に振り回されない分、自分の時間を大切にできる。 深く考える時間があるから、本当に大切なものを見極められる。 一人の時間を楽しめるから、誰かに依存することもない。

そして何より、もし恋愛をするときは、きっととても大切にするはず。軽い気持ちではなく、真剣に向き合うはず。

比較することの意味

友達と自分を比較してしまうのは、自然なこと。

でも、比較することで自分を責める必要はない。違いを認識することで、自分らしさを再確認できることもある。

私は恋愛体質の友達にはなれない。でも、私らしい恋愛の仕方があるはず。ゆっくりと、慎重に、でも確実に心を通わせる関係を築くこともできるはず。

自分のペースを大切に

恋愛体質の友達を見て、「私も変わらなきゃ」と思う必要はない。

あなたのペースで、あなたらしい恋愛をすればいい。それが月に一度の出会いでも、年に一度の恋でも、数年に一度の真剣な関係でも。

大切なのは頻度ではなく、質。

あなたが心から「この人と一緒にいたい」と思える人との出会いを、じっくり待ってもいい。

友達の幸せを純粋に喜ぶために

羨ましいという気持ちを抱えながらも、友達の幸せを純粋に喜べるようになりたい。

そのためには、まず自分の恋愛観を受け入れることから始めよう。恋愛体質じゃない自分も、それはそれで素敵だということを認めよう。

そうすれば、友達の恋愛話も、もう少し純粋に「良かったね」と言えるようになるかもしれない。

あなたにも必ず

恋愛体質じゃないからといって、恋愛のチャンスがないわけではない。

あなたのような、慎重で真面目で一途な人を求めている人も、きっとどこかにいる。派手な恋愛よりも、静かで深い関係を望んでいる人も。

その人との出会いを信じて、今は自分らしく過ごしていよう。

恋愛体質の友達が羨ましいと思っても大丈夫。その気持ちも含めて、あなたらしさの一部だから。