また今回も同じだった。
素敵な人に出会って、心がときめいて、もしかしてと期待した瞬間に、もう諦めモードに入っている自分がいる。
「どうせ私なんか相手にされない」 「きっと他に好きな人がいる」 「私じゃ釣り合わない」
まだ何もアクションを起こしていないのに、まだ相手の気持ちもわからないのに、勝手に結論を出して、勝手に身を引いてしまう。
そんな自分が嫌になる。
諦めることで身を守っている
なぜいつも諦めてしまうのだろう。
考えてみると、諦めることで自分を守ろうとしているのかもしれない。期待しなければ、裏切られることもない。挑戦しなければ、拒絶されることもない。
傷つかないでいられる。
でもその代わりに、本当は手に入るかもしれなった幸せも、一緒に手放してしまっている。
私も大学時代、好きになった人がいた。でもその人が他の女の子と楽しそうに話しているのを見ただけで、「やっぱり私の出る幕じゃない」と勝手に判断して、距離を置いてしまった。
後から思えば、その女の子はただのクラスメートで、彼に特別な感情があったわけでもなかった。でも当時の私は、最悪のシナリオばかり想像して、自分から可能性を潰してしまった。
完璧なタイミングを待ちすぎている
「今はまだ準備ができていない」 「もう少し自分を磨いてから」 「相手がフリーになったら」
そんな風に、完璧なタイミングを待っているうちに、機会は過ぎ去ってしまう。
でも本当は、完璧なタイミングなんて存在しない。準備が完全に整うことも、すべての条件が揃うこともない。
恋愛は、いつでも不完全な状態から始まるもの。お互いに迷いや不安を抱えながら、それでも一歩を踏み出すことから生まれるもの。
相手の気持ちを勝手に決めつけてしまう
「彼は私なんか見ていない」 「彼女には他に好きな人がいるはず」
そんな風に、相手の気持ちを勝手に決めつけてしまうことがある。
でも実際のところ、相手の本当の気持ちなんてわからない。もしかしたら、あなたに興味を持っているかもしれない。もしかしたら、あなたからのアプローチを待っているかもしれない。
人の心は複雑で、表面的な態度だけでは判断できない。諦める前に、もう少し相手を知る努力をしてみても良いのではないだろうか。
過去の傷が影響している
諦め癖の根底には、過去の傷ついた経験があることも多い。
昔、勇気を出して気持ちを伝えて拒絶された。 好きな人に他に恋人がいることを知って、深く傷ついた。 期待していた関係が、思うように発展しなかった。
そうした経験が、「また同じことが起こるかもしれない」という不安を生み、早めに諦めることで自分を守ろうとする。
でも過去の経験が、すべて今回も繰り返されるとは限らない。人も状況も、すべて違う。過去の傷を癒すためにも、時には新しい挑戦が必要。
小さな一歩から始めてみる
いきなり大きな行動を起こす必要はない。諦める前に、まずは小さな一歩を踏み出してみよう。
笑顔で挨拶をしてみる。 共通の話題で会話をしてみる。 SNSで「いいね」を押してみる。
そんな些細な行動から、相手の反応を見てみる。案外、思っているよりも良い反応が返ってくるかもしれない。
そして何より、小さな行動を起こすことで、「諦める」以外の選択肢があることを思い出せる。
拒絶されても世界は終わらない
もし勇気を出してアプローチして、うまくいかなかったとしても、世界は終わらない。
確かに悲しいし、傷つくかもしれない。でも、それでも生きていけるし、また新しい出会いもある。
そして何より、「諦めなかった自分」を好きになれる。結果がどうであれ、挑戦した事実は、自信につながる。
諦めることも時には必要
でも、すべてのケースで諦めてはいけないというわけではない。
明らかに脈がない時。相手に恋人がいる時。自分の気持ちが一時的なものだと分かった時。
そんな時は、潔く諦めることも大切。ただし、「諦める理由」をしっかりと考えた上で。
根拠のない不安や、過去の経験に基づく決めつけではなく、現実的な判断で。
あなたには幸せになる権利がある
諦め癖があるあなたへ。
あなたには幸せになる権利がある。誰かに愛される権利がある。だから、その権利を自分から手放さないでほしい。
確かに傷つくリスクはある。期待通りにいかないこともある。でも、そのリスクを恐れて何もしないでいるのは、もったいない。
今度は少しだけ違う選択を
次に誰かを好きになったとき、いつものように諦めそうになったら、こう自分に問いかけてみて。
「本当に諦める理由があるの?」 「相手の気持ちを確かめる努力はした?」 「過去の経験に縛られすぎていない?」
そして、少しでも可能性があると感じたら、諦める前に小さな一歩を踏み出してみて。
あなたの優しさと思いやりは、きっと誰かの心に届く。その機会を、自分から潰してしまわないでほしい。
今度こそ、諦めない勇気を選んでみよう。あなたにはその価値がある。