名門大学を卒業し、優秀な成績を修めてきた。でも恋愛の場面になると、つい自分を小さく見せてしまう。
「私なんて大したことありません」 「たまたま運が良かっただけです」 「みんなの方がすごいと思います」
そんな言葉が口癖になっている自分に、時々疑問を感じることがある。この謙虚さは、本当に美徳なのだろうか。
謙虚さという名の自己否定
日本社会では「謙虚な女性」が美徳とされている。特に学歴の高い女性は、「威圧的に見られないように」と、意識的に自分を低く見せることが多い。
でも、その謙虚さが行き過ぎると、自己否定になってしまうことがある。
自分の努力や能力を正当に評価せず、すべてを運や他者のおかげにしてしまう。それは謙虚というより、自分への不信の表れかもしれない。
私も大学でコミュニケーション学を学んでいたとき、自分の意見を言うのを躊躇することがあった。「生意気だと思われないかな」「知識をひけらかしているように見えないかな」と。
でも今思えば、その遠慮は誰のためになっていたのだろう。
相手を見下しているのかもしれない
過度に謙虚になることは、実は相手を見下している可能性がある。
「この人は私の本当の能力を受け入れられないだろう」 「ありのままの私では重荷になるだろう」
そんな前提で接しているとしたら、それは相手に失礼なのではないか。
本当に対等な関係を求めるなら、相手にも自分を受け入れる度量があると信じるべき。そうでなければ、対等な恋愛関係は築けない。
魅力を隠してしまう矛盾
学歴や知識、思考力。これらはあなたの大切な魅力の一部。
でもそれを隠してしまったら、相手はあなたの本当の魅力を知ることができない。表面的な部分だけを見て判断されてしまう。
そして後になって、「本当の私はこんな人なの」と明かしたとき、相手が戸惑うのは当然。最初から素直に見せていれば、そんなギャップは生まれなかった。
間違ったパートナーを引き寄せてしまう
謙虚すぎる女性は、時として間違ったタイプの男性を引き寄せてしまう。
自分よりも格下だと思える女性を求める男性。 女性の知性を脅威に感じる男性。 対等な関係ではなく、上下関係を求める男性。
こうした男性とは、長期的に幸せな関係を築くことは難しい。あなたが成長し、本来の力を発揮したいと思ったとき、必ず摩擦が生じる。
自分らしさを抑圧する苦しさ
本来の自分を隠し続けることは、想像以上にストレスが大きい。
興味のある話題について深く語れない。 知っていることがあっても、知らないふりをする。 自分の意見があっても、相手に合わせてしまう。
こうした抑圧は、関係が深まるほど苦しくなる。いつまで演技を続けなければならないのか、という不安も生まれる。
適切な自信を持つことの大切さ
謙虚さと自信は、対立するものではない。
自分の能力を正しく評価し、それを適切に表現することは、決して傲慢ではない。むしろ、健全な自己認識の表れ。
「私はこの分野については詳しいです」 「この問題については、こんな見解を持っています」 「こういう経験をしてきました」
事実を事実として伝えることに、何の問題もない。
相手の成長も促す
あなたが本来の力を発揮することで、相手も成長する機会を得られる。
知的な刺激を受けて新しいことを学んだり、異なる視点に触れて考えを深めたり、あなたの努力する姿勢に触発されて自分も頑張ろうと思ったり。
自分を隠すことは、相手からそうした成長の機会を奪ってしまうことでもある。
真の謙虚さとは
本当の謙虚さは、自分を否定することではない。
自分の能力を認めつつ、まだ学ぶことがたくさんあることも理解する。 自分の意見を持ちつつ、他者の意見にも耳を傾ける。 自分の経験を大切にしつつ、他者の経験からも学ぶ。
これが真の謙虚さ。自己否定とは全く違うもの。
自分を大切にしてくれる人を選ぶ
あなたの知性や能力を脅威に感じるような人は、あなたにふさわしいパートナーではない。
本当にあなたを愛してくれる人は、あなたの魅力を理解し、それを誇りに思ってくれる。あなたが成長することを応援し、一緒に高め合える関係を望む。
そんな人との出会いを求めるなら、最初から本当の自分を見せることが大切。
ありのままの自分で勝負しよう
学歴や知識は、あなたが積み重ねてきた努力の証。それを恥じる理由なんて、どこにもない。
もちろん、それをひけらかす必要もない。でも、隠す必要もない。自然体で、必要なときに必要な分だけ見せればいい。
あなたの知性を魅力だと感じてくれる人は、必ずいる。そんな人との出会いを信じて、ありのままの自分で恋愛に向き合ってみよう。
自分を信じる勇気
過度な謙虚さは、実は自分への不信から生まれることが多い。
「本当の私では愛されない」 「完璧でなければ受け入れてもらえない」
でも、そんな不安を抱える必要はない。あなたはあなたのままで十分魅力的。学歴や知性も含めて、すべてがあなたらしさ。
自分を信じる勇気を持って、自信を持って恋愛に向き合ってみて。きっと、今まで見えなかった素敵な可能性が開けてくる。