彼と話すとき、心臓がドキドキして、何を話していいかわからなくなる。
職場の男性上司とのミーティングでは、いつもより声が小さくなってしまう。
合コンや飲み会では、女友達とは普通に話せるのに、男性が混じると急にぎこちなくなってしまう。
そんな経験、ありませんか?
なぜ緊張してしまうのか
まず、なぜ男性の前で緊張してしまうのかを考えてみましょう。
多くの場合、それは「良く見られたい」という気持ちが強すぎるから。失敗したくない、変なことを言いたくない、嫌われたくない。そんな思いが重なって、結果として緊張につながってしまいます。
私も大学時代、コミュニケーション学を学んでいるのに、実際の場面では全然うまくいかなくて落ち込んだことがあります。理論は知っているのに、いざとなると頭が真っ白になってしまうんです。
でも気づいたのは、完璧を求めすぎていたということ。男性だって、完璧な会話なんて求めていないんです。
「特別視」をやめてみる
実は、男性を「特別な存在」として見すぎていることが、緊張の大きな原因です。
男性も私たちと同じ、一人の人間。同じように悩み、迷い、時にはくだらないことを考えている、普通の人です。
「男性だから」「異性だから」という意識を一度横に置いて、「一人の人として」接してみる。それだけで、緊張は半分以下になります。
職場の男性上司も、家では娘の宿題を見ている普通のお父さんかもしれません。気になる彼も、朝は寝癖と戦っている普通の人かもしれません。
小さな成功体験を積み重ねる
いきなり完璧に話そうとせず、小さなことから始めてみましょう。
コンビニの男性店員さんに「ありがとうございます」と笑顔で言ってみる。 エレベーターで男性と二人になったとき、「お疲れさまです」と挨拶してみる。 職場で男性同僚に「お先に失礼します」と声をかけてみる。
こんな小さなやりとりでも、「男性と普通に話せた」という経験になります。そして、相手も普通に反応してくれることがわかります。
緊張を隠そうとしない
緊張していることを必死に隠そうとすると、余計に不自然になってしまいます。
むしろ、緊張していることを素直に認めてしまう方が楽です。
「すみません、ちょっと緊張してしまって」 「人見知りで、うまく話せなくて申し訳ないです」
こんな風に正直に言うと、相手も「ああ、そうなんだ」と理解してくれます。そして、むしろその素直さに好感を持ってくれることも多いんです。
相手に興味を持つ
自分のことばかり考えていると、緊張は増します。
「どう思われているだろう」「変なこと言ってないだろうか」「つまらないと思われてないだろうか」
こんな風に自分のことばかり気にしていると、心の余裕がなくなってしまいます。
代わりに、相手に興味を向けてみましょう。
「この人はどんなことが好きなんだろう」 「今日はどんな一日だったんだろう」 「何か困っていることはないだろうか」
相手のことを考えていると、自然と質問が浮かんできます。そして、質問することで会話も続きやすくなります。
完璧な会話を目指さない
上手に話そうとしすぎると、かえって失敗しやすくなります。
沈黙があっても大丈夫。つまらない話をしても大丈夫。時には話がかみ合わなくても大丈夫。
私たちが思っているほど、相手は私たちの会話を厳しく評価していません。むしろ、一生懸命話そうとしてくれること自体を、好意的に受け取ってくれることが多いです。
事前準備で安心感を得る
どうしても緊張してしまう場面がわかっているなら、少し準備をしておきましょう。
話題をいくつか考えておく。 相手の趣味や興味のあることを事前に調べておく。 「今日は天気がいいですね」のような、当たり障りのない話題を用意しておく。
準備があると、「何を話そう」という不安が減って、気持ちに余裕が生まれます。
深呼吸とリラックス
緊張したときは、まず深呼吸。
鼻から4秒吸って、4秒止めて、口から4秒で吐く。これを数回繰り返すだけで、心拍数が落ち着きます。
そして、肩の力を抜く。無意識のうちに肩に力が入っていることが多いので、意識的にストンと落としてみましょう。
失敗を恐れない
会話で失敗したって、世界が終わるわけではありません。
変なことを言ってしまったら、「今のなしで」と笑ってしまえばいい。 話がかみ合わなかったら、「すみません、話が飛んでしまって」と謝ればいい。
完璧でない自分も、あなたらしさの一部。その不完全さが、むしろ親しみやすさになることもあります。
練習の場を作る
いきなり本番で頑張ろうとせず、安全な場所で練習してみましょう。
家族の男性(お父さんや兄弟)と話す機会を増やす。 女友達に協力してもらって、ロールプレイをしてみる。 一人の時に、鏡の前で会話の練習をしてみる。
練習することで、少しずつ慣れていきます。そして、「話せた」という成功体験が自信につながります。
あなたらしさを大切に
最後に、一番大切なこと。
無理に明るくなろうとしたり、違う自分になろうとしたりする必要はありません。静かで控えめなあなたも、シャイで人見知りなあなたも、それがあなたらしさです。
その自然体のあなたを好きになってくれる人が、きっといます。
緊張しながらでも、一生懸命話そうとしてくれるあなたの姿は、きっと相手の心に届いています。
今日から少しずつ、あなたのペースで。焦らず、自分を責めず、小さな一歩から始めてみてくださいね。