気になる人ができたとき、必ずと言っていいほど出てくる質問がある。
「今まで何してたの?」
引きこもり期間があると、この質問がとても重い。正直に言うべき?それとも別の言い方にすべき?嘘をついてもバレそうで怖い。でも本当のことを言って引かれるのも怖い。
私も同じ悩みを抱えていました。長い間人との直接的な関わりを避けていた時期があり、それをどう説明するか、ずっと悩んでいました。
まず、自分自身が納得できる物語を作る
相手に説明する前に、まず自分自身がその期間について納得できる「物語」を作ることが大切です。
引きこもり期間は、決して何もしていなかった期間ではありません。
本を読んでいた、勉強していた、創作活動をしていた、体調を整えていた、家族の世話をしていた、自分と向き合っていた…。必ず何かをしていたはずです。
その「何か」に焦点を当てて、その期間を前向きに解釈し直してみましょう。
タイミングが重要
引きこもり期間について話すタイミングは慎重に選ぶ必要があります。
初対面では話さない 最初の印象で決まってしまう可能性が高いです。
ある程度信頼関係ができてから 相手があなたの人格や魅力を理解してからの方が、受け入れられやすくなります。
相手から過去について聞かれたとき 自然な流れで話すことができます。
私の場合、相手が私の読書好きや深い考察力を評価してくれた後に、「実は家で過ごす時間が長い期間があって、その時にたくさん本を読んだり考えたりしていたんです」と伝えました。
伝え方のコツ
1. ネガティブな表現を避ける
避けるべき表現:
- 「引きこもっていました」
- 「何もしていませんでした」
- 「働いていませんでした」
おすすめの表現:
- 「家で過ごす時間が長い期間がありました」
- 「じっくりと自分と向き合う時間を持っていました」
- 「勉強や創作に集中していました」
2. 具体的な活動に焦点を当てる
「その期間、◯◯に集中していました」という形で、具体的な活動を伝える。
例:
- 「資格取得の勉強をしていました」
- 「小説を書いていました」
- 「プログラミングを学んでいました」
- 「家族のサポートをしていました」
3. 成長や学びがあったことを伝える
その期間があったからこそ得られたものを強調する。
「その時間があったおかげで、今の自分の価値観や考え方が形成されました」 「一人で考える時間が長かったので、相手の気持ちを理解するのが得意になりました」
相手の反応別対処法
理解を示してくれる場合
素直に感謝を伝え、その理解があることで関係が深まったことを喜ぶ。
驚かれた場合
「意外でしたか?」と軽い感じで受け流し、今の自分を見て判断してもらうよう伝える。
ネガティブな反応の場合
その人との価値観の違いかもしれません。無理に理解してもらおうとせず、距離を取ることも必要かもしれません。
部分的真実という方法
すべてを最初から話す必要はありません。
まずは部分的な真実から始めて、関係が深まるにつれて詳しく話していく方法もあります。
「体調を崩して休んでいた期間があります」 「家族の事情で家にいることが多い時期がありました」 「自分の将来について考える時間が必要でした」
これらは嘘ではなく、真実の一部です。
相手のことも考える
相手にも過去があります。完璧な人生を歩んできた人は少ないはずです。
お互いに過去の経験を含めて受け入れ合える関係こそが、本当に価値のある関係だと思います。
もし引きこもり期間があることで相手が去っていくなら、その人はあなたにとって本当に必要な人ではなかったのかもしれません。
自分を責めないで
引きこもり期間があることを恥じる必要はありません。
その期間にも、きっと意味があったはず。その経験があったからこそ、今のあなたの深さや優しさがあるのかもしれません。
大切なのは、過去ではなく今のあなた、そしてこれからのあなたです。
練習してみる
信頼できる友人や家族に、どう説明するか練習してみるのも良い方法です。
話しながら自分なりの表現を見つけたり、相手の反応を見て調整したりできます。
最後に
完璧な過去を持つ人なんていません。
みんなそれぞれに悩みや困難を抱えて生きています。あなたの引きこもり期間も、人生の一部として受け入れてくれる人は必ずいます。
その人との出会いを信じて、まずは自分自身がその期間を前向きに捉え直すことから始めてみましょう。
あなたの正直さと、その経験から得た深さを理解してくれる人との出会いを、心から応援しています。