本を読んでいる時間、映画を見ている時間、一人でゆっくり過ごす時間。そんな時間が何より大切で、心から落ち着ける。
でも恋愛となると、途端に壁にぶつかってしまう。周りの恋愛が順調に見える中で、自分だけが取り残されているような気持ちになることがある。
インドア派であることは決して悪いことではない。でも現実として、恋愛において苦労することがあるのも事実。その困難を理解し、受け入れながら、どう向き合っていくかを考えてみよう。
出会いの機会が圧倒的に少ない
一番大きな問題は、やはり出会いの機会の少なさ。
外出する機会が少ないということは、必然的に新しい人と出会う機会も限られてしまう。職場と家の往復、たまに買い物やカフェに行く程度では、恋愛につながる出会いは期待できない。
「出会いがない」と嘆いているけれど、実際には出会う機会を作ろうとしていない自分もいる。でも、無理に合コンやイベントに参加するのも、本当の自分ではない気がして躊躇してしまう。
私も長い間、この問題に悩んでいた。大学でコミュニケーション学を学んでいても、実際の出会いは理論では解決できない現実的な課題だった。
第一印象で損をしがち
初対面の人と会うとき、どうしても緊張してしまう。
普段はリラックスして自然な魅力を発揮できるのに、知らない人がたくさんいる場所では固くなってしまう。本来の自分を見せることができず、「つまらない人」「地味な人」という印象を与えてしまうことがある。
また、流行の話題についていけなかったり、アクティブな趣味を持っていなかったりして、話が合わないと感じられることも。
アクティブなデートについていけない
相手がアウトドア好きだった場合、デートの提案についていくのが辛い。
「今度、ハイキングに行かない?」 「みんなでバーベキューしよう」 「フェスに行ってみたい」
そんな提案をされても、心から楽しめない。無理に合わせることはできるけれど、疲れてしまうし、本当の自分を隠している感じがして居心地が悪い。
でも断ると、「ノリが悪い」「一緒にいてもつまらない」と思われるのではないかと不安になる。
人混みや騒がしい場所が苦手
デートといえば、人の多い場所に行くことが多い。
映画館はまだ良いけれど、にぎやかなレストラン、混雑したショッピングモール、大きなイベント会場。そういう場所にいると、疲れてしまって会話に集中できない。
相手は楽しそうにしているのに、自分だけが疲れている。そんな状況が続くと、「この人とは合わないのかもしれない」と感じてしまう。
グループでの関係構築が苦手
相手の友人グループに紹介されたとき、うまく溶け込めない。
みんなでワイワイ話している中で、自分だけが輪に入れない。一対一なら話せるのに、グループになると途端に話せなくなってしまう。
結果として、「彼女は静かすぎる」「もっと明るい人の方が良いのでは」と思われてしまうことがある。
SNSでの自己表現が苦手
今の恋愛では、SNSでの自己表現も重要な要素。
でもインドア派の日常は、SNS映えしない。家で読書をしている写真、手作りの料理の写真。これらは地味で、「充実していない」と思われがち。
一方で、アクティブな人のSNSは華やかで楽しそう。そんな投稿を見ていると、自分の生活がつまらないもののように感じてしまう。
長期間の一人時間の必要性を理解されない
インドア派にとって、一人の時間は必須。
でも恋愛関係が始まると、相手は「もっと一緒にいたい」「なぜ一人の時間が必要なの?」と感じることがある。一人の時間を求めることが、相手への愛情不足と誤解されてしまう。
「毎日会いたい」という相手の気持ちに応えようとして、自分の時間を犠牲にしてしまい、結果的に疲れてしまうことも。
エネルギーの消耗が激しい
外向的な活動は、インドア派にとってとてもエネルギーを消耗する。
一回のデートで疲れ切ってしまい、次のデートまでに十分な回復時間が必要。でも相手は「また明日も会いたい」と言ってくる。
そのギャップが、関係の継続を困難にすることがある。
でも、これらは克服できない問題ではない
これらの困難は確かに存在する。でも、絶望する必要はない。
まず大切なのは、自分のペースを理解し、それを相手に伝えることができるかどうか。無理に相手に合わせるのではなく、お互いの違いを認め合える関係を築くことが重要。
また、同じような価値観を持つ人を見つけることも大切。インドア派の良さを理解してくれる人は、必ずいる。
自分らしい恋愛の形を見つけよう
インドア派には、インドア派なりの恋愛の形がある。
家でゆっくり映画を見る、一緒に料理を作る、静かなカフェで会話を楽しむ、図書館でそれぞれ別の本を読む。そんなデートも、とても素敵。
大切なのは、自分を偽らずにいられる関係を築くこと。苦労することもあるけれど、本当に合う人と出会えたとき、その関係はとても深くて安定したものになる。
あなたのペースを理解してくれる人との出会いを信じて、焦らずに自分らしい恋愛を見つけていこう。