ふと思った。もし恋愛を人生の中心に置かなかったら、どんな人生になるだろう。
友達の結婚報告を聞くたび、婚活イベントの広告を見るたび、「いつかは結婚して」という言葉を聞くたび。恋愛って、本当に人生に必要なものなのかな、と疑問に思う。
別に恋愛を否定したいわけじゃない。ただ、それ以外の選択肢があってもいいんじゃないかと思うだけ。
「普通」への疑問
社会が描く「普通の女性の人生」は、だいたいこんな感じ。
学校を卒業して、仕事をして、恋愛して、結婚して、子どもを産んで、家族と一緒に年を重ねる。
でも、本当にこれが唯一の幸せな人生なのだろうか。
私が大学でコミュニケーション学を学んでいたとき、多様な生き方について研究する機会があった。世界には、さまざまな価値観で生きている人たちがいる。恋愛や結婚を人生の中心に置かない文化もある。
「普通」って、実は思っているほど普通ではないのかもしれない。
恋愛抜きの人生設計を考えてみる
では、恋愛を人生の主軸にしない場合、どんな設計が可能だろう。
経済的な自立
まず考えるのは、お金のこと。
パートナーに依存せずに生きるということは、完全に自分の力で経済を回していくということ。これは決して簡単ではないけれど、不可能でもない。
キャリアをしっかりと築き、スキルを磨き、収入を安定させる。老後の資金も自分で準備する。
最初は大変かもしれないけれど、すべて自分でコントロールできる安心感は大きい。誰かの都合で人生が左右されることもない。
深い友人関係の構築
恋愛がないからといって、孤独である必要はない。
むしろ、恋愛に時間とエネルギーを使わない分、友人関係により深く投資できる。
長年の友人と旅行に行ったり、新しい趣味を一緒に始めたり、お互いの人生を支え合ったり。血縁や恋愛関係に頼らない、選択した家族のような関係。
私も人とのつながりは苦手だけれど、少数でも本当に信頼できる人がいれば、それで十分だと思う。
自分だけの時間とスペース
一人の時間を心から楽しめるということは、実は大きな才能。
好きな本を好きなだけ読んで、好きな映画を好きな時間に見て、好きな場所に好きなタイミングで行く。
部屋のインテリアも、食事の時間も、休日の過ごし方も、すべて自分の好みで決められる。
誰かに合わせる必要がない自由さは、一度味わうと手放せないかもしれない。
社会貢献や創作活動
恋愛や家族に向けるエネルギーを、別の方向に向けることもできる。
ボランティア活動に参加したり、創作活動に没頭したり、研究や勉強を続けたり。
自分が本当に情熱を感じることに、制限なく取り組める。時間的にも精神的にも。
周りの反応と向き合う
もちろん、この選択を理解してもらうのは簡単ではない。
「寂しくないの?」 「老後はどうするの?」 「もったいない」
こんな言葉をかけられることもある。
でも、その度に思う。なぜ恋愛していない人生が「もったいない」ことになるのだろう。なぜ一人でいることが自動的に「寂しい」ことになるのだろう。
これらの反応は、その人たちの価値観であって、必ずしも正解ではない。
恋愛を否定しているわけではない
誤解してほしくないのは、恋愛や結婚を否定しているわけではないということ。
素敵なパートナーと出会えた人、愛し愛される関係を築けた人は、本当に幸せだと思う。それは美しいことだし、尊重したい。
ただ、それが人生の唯一の形ではないということ。
恋愛しない選択、結婚しない選択も、同じように価値のある人生の形だということ。
リスクも考える
正直に言えば、恋愛抜きの人生にもリスクはある。
一人で病気になったとき、年を取ったとき、経済的に困ったとき。支え合う家族がいない不安。
でも、これらのリスクは恋愛や結婚があれば完全に回避できるものでもない。パートナーがいても、健康や経済の問題は起こる。むしろ、一人の問題が二人の問題になることもある。
大切なのは、どの道を選んでも、そのリスクを理解して準備することだと思う。
今の気持ちを大切にする
「将来変わるかもしれないよ」
そう言われることもある。確かに、今は恋愛に興味がなくても、将来は分からない。
でも、それは恋愛している人にも言えること。今は幸せな関係でも、将来は分からない。
大切なのは、今この瞬間の自分の気持ちに正直になること。今の自分が求めている人生を設計すること。
自分らしい道を歩む勇気
恋愛抜きの人生設計を考えることは、決してネガティブなことではない。
それは、社会の期待や圧力に流されずに、自分らしい道を歩む勇気の表れ。
自分が何を求めているのか、何に幸せを感じるのか、どんな人生を送りたいのか。それを深く考えた結果の選択。
あなたの人生はあなたのもの
最後に伝えたいのは、あなたの人生はあなたのものだということ。
恋愛しようが、しなかろうが。結婚しようが、しなかろうが。それはすべてあなたの選択。
周りの人がどう言おうと、最終的にその人生を生きるのはあなた自身。
だから、他人の期待ではなく、自分の心の声に従ってほしい。
恋愛抜きの人生設計も、一つの美しい選択肢。その道を歩む勇気があるあなたを、私は応援したい。
あなたらしい、あなただけの人生を築いていこう。