また友達から恋愛相談をされた。
「最近気になる人がいて」「デートでどこに行こうかな」「彼からの連絡が来なくて不安」
みんな楽しそうに話す。でも私は、どうしてもその温度に合わせることができない。
恋愛って、そんなに人生の中心に置くものなのかな。私って、やっぱり恋愛体質じゃないのかもしれない。
恋愛体質って何だろう
恋愛体質の人を見ていると、本当にうらやましくなる。
常に誰かを好きでいて、ドキドキしたり、切なくなったり、幸せになったり。恋愛のことを考えている時間が多くて、それがエネルギーの源になっている。
一方で私は、恋愛よりも興味を引かれることがたくさんある。読書、映画、仕事、将来のこと、社会のこと。恋愛はその中の一つでしかない。
これって変なのかな。女性として何かが欠けているのかな。
私が大学でコミュニケーション学を学んでいたとき、人それぞれ「愛着スタイル」が違うことを知った。恋愛に対するアプローチも、人によって全く異なる。それは性格の一部であって、良い悪いの問題ではないということを。
でも、頭では理解していても、心のどこかで「普通じゃない」という不安がつきまとう。
周りとの温度差
友達と恋愛の話をしていると、時々疲れてしまう。
みんなが盛り上がっている話題に、どうしても心から参加できない。適当に相づちを打ったり、「そうなんだ」と言ったりするけれど、本当は実感が湧かない。
恋愛ドラマを見ても、なぜこんなにも相手に執着するのかが分からない。恋愛小説を読んでも、どこか他人事のような気がする。
そんな自分が冷たい人間のように思えて、落ち込むことがある。
無理に合わせる疲れ
恋愛体質の人に憧れて、無理に合わせようとした時期もあった。
合コンに行ったり、マッチングアプリを使ったり、「素敵な人いないかな」と言ってみたり。でも、どれもしっくりこなかった。
演技をしているような、本当の自分じゃないような感覚。そして結局、長続きしない。
無理に恋愛モードになろうとしても、それは本当の自分ではない。疲れるだけで、誰のためにもならない。
恋愛以外の豊かさ
でも気づいたことがある。
恋愛に夢中になれない分、他のことに深く集中できる。本をじっくり読む時間、自分の成長に向き合う時間、友達との深い会話、家族との時間。
これらの時間は決して恋愛に劣るものではない。むしろ、自分らしい豊かさを育んでくれる。
私の場合、一人の時間が長いからこそ、内面が深くなった気がする。考える時間が多いからこそ、自分の価値観がはっきりしてきた。
恋愛体質じゃなくても愛される
「恋愛体質じゃない」ということは、「愛されない」ということではない。
むしろ、落ち着いた愛し方、深い愛し方ができるということかもしれない。一時的な感情に流されず、相手を一人の人間として大切にできるということかもしれない。
恋愛体質の人が好む激しい恋愛ではないかもしれないけれど、穏やかで安定した関係を築くのが得意なのかもしれない。
自分のペースを大切に
恋愛にも、いろいろな形がある。
ドラマチックな恋愛、穏やかな恋愛、友情から始まる恋愛、時間をかけて育む恋愛。どれも正しい恋愛の形。
私たちは、自分に合った恋愛の形を見つければいい。周りに合わせる必要はない。
恋愛体質じゃない自分を諦めるのではなく、受け入れよう。それも一つの個性、一つの魅力。
ゆっくりと深く
私のような人間は、きっとゆっくりと深く愛するタイプ。
一目惚れはしないかもしれないけれど、時間をかけて相手を知り、理解し、大切に思うようになる。それはそれで、とても美しい愛の形。
急がなくていい。焦らなくてもいい。自分のペースで、自分らしい愛を見つけていけばいい。
今の自分を肯定しよう
恋愛体質じゃない自分への諦めではなく、受容を。
諦めには失望が含まれるけれど、受容には自分への優しさが含まれる。
「私は恋愛体質じゃない。でも、それでもいい。」 「私は恋愛に夢中になれない。でも、それも私らしさ。」 「私は周りとは違う。でも、それが私の個性。」
そう思えたとき、きっと心が軽くなる。そして、本当の意味で自分らしい関係を築けるようになる。
あなたらしい愛を信じて
恋愛体質じゃないあなたにも、きっと素敵な出会いが待っている。
あなたの落ち着いた魅力に気づいてくれる人、あなたの深い内面に惹かれる人、あなたのペースを理解してくれる人。
そんな人との出会いを信じて、今は自分らしく過ごしていよう。
恋愛が人生のすべてではない。でも、あなたらしい愛は、きっとあなたの人生を豊かにしてくれる。
その日まで、自分を大切に、自分らしく歩んでいこう。