ノートを開いて、ペンを手に取る。今日は自分と向き合う時間。
恋愛がうまくいかない理由を、感情的にではなく、冷静に整理してみたい。同じパターンを繰り返している気がするから。
もしかしたら、問題は相手ではなく、私の中にあるのかもしれない。
まずは過去の恋愛を振り返ってみよう
感情を一旦置いて、客観的に過去の恋愛を思い出してみる。
どんな人を好きになったか。 どんなきっかけで始まったか。 どんな理由で終わったか。 その時の自分はどう行動していたか。
私の場合、気づいたパターンがいくつかある。
相手に完璧を求めすぎてしまうこと。 自分の気持ちを素直に伝えられないこと。 相手の気持ちを推測することに疲れてしまうこと。 そして、少し距離を置かれると、すぐに諦めてしまうこと。
コミュニケーションの課題
大学でコミュニケーション学を学んでいたはずなのに、恋愛におけるコミュニケーションは別物だった。
理論では「相手の立場に立って考える」「明確に意思を伝える」「積極的に聴く」と学んだ。でも実際の恋愛では、感情が入りすぎて、そんな冷静さを保てない。
特に私の課題は：
言いたいことを言えない 相手を傷つけたくない、嫌われたくないという思いが強すぎて、自分の本当の気持ちを伝えられない。でも結果的に、相手に私の考えていることが分からないと言われてしまう。
察してもらおうとしてしまう 言葉にしないで分かってもらえることを期待してしまう。でも、どんなに親しくても、相手は私の心を読めるわけではない。
感情的になってしまう 冷静に話し合いたいのに、途中で涙が出てきてしまったり、感情が高ぶって論理的に話せなくなってしまう。
自己肯定感の問題
正直に認めたくない部分だけれど、自己肯定感の低さも大きな課題。
相手に愛されている実感があっても、「本当の私を知ったら嫌になるのでは」という不安が常にある。だから、良い面ばかり見せようとして、疲れてしまう。
相手からの連絡が少し遅いだけで「もう興味を失ったのかも」と考えてしまう。相手が忙しいだけかもしれないのに、いつも最悪のケースを想像してしまう。
そして、相手を試すような行動をとってしまうことがある。愛情を確認したくて、わざと困らせるようなことを言ったり、嫉妬を煽るような話をしたり。後で後悔するのに、やめられない。
理想と現実のギャップ
恋愛に対する理想が高すぎることも、大きな課題の一つ。
映画や小説のような恋愛を期待してしまう。運命的な出会い、完璧な相性、深い理解。でも現実の恋愛は、もっと地味で、もっと努力が必要で、もっと不完全なもの。
相手の欠点が見えてくると、「この人は運命の人ではないのかも」と思ってしまう。でも完璧な人なんて存在しない。私だって完璧ではないのに。
依存と自立のバランス
恋愛において、相手との距離感を掴むのが苦手。
最初はあまり連絡を取らないようにして、「自立した女性」を演じようとする。でも好きになると、だんだん相手の存在が大きくなって、相手中心の生活になってしまう。
友達との時間や趣味の時間を削って、相手に合わせてしまう。そして後で、「自分らしさを失った」と感じて苦しくなる。
でも一人の時間を大切にしすぎると、今度は「冷たい」と思われることもある。この両立が本当に難しい。
恋愛以外の課題も関係している
恋愛の課題を整理していると、恋愛以外の問題も見えてくる。
仕事での人間関係、家族との関係、友人関係。すべてつながっている。
私の場合、「人に迷惑をかけてはいけない」という思いが強すぎて、自分の意見を言えない。これは恋愛だけでなく、職場でも同じパターン。
完璧主義的な傾向も、恋愛だけでなく、すべての分野で自分を苦しめている。
課題を認めることから始まる変化
これらの課題を整理してみて、少し気持ちが軽くなった。
問題を認識することは、解決への第一歩。今まで漠然と「うまくいかない」と思っていたことが、具体的な課題として見えてきた。
すべてを一度に変える必要はない。一つずつ、少しずつ向き合っていけばいい。
今日からできる小さな変化
完璧を目指さず、まずは小さなことから：
気持ちを言葉にする練習 友達との会話から始めて、自分の感情を正直に表現する練習をしてみる。
相手への期待を下げる 相手に完璧を求めず、人間らしい不完全さを受け入れる練習をしてみる。
一人の時間を大切にする 恋愛中でも、自分の趣味や友達との時間を確保する。
自分を褒める習慣 毎日、小さなことでも自分を褒める。自己肯定感を少しずつ上げていく。
完璧な恋愛を目指さない
課題があるのは悪いことじゃない。むしろ、成長できる余地があるということ。
完璧な恋愛なんて存在しない。お互いの課題を認め合いながら、一緒に成長していける関係こそが、本当に素敵な恋愛なのかもしれない。
自分らしい恋愛のスタイルを見つける
他人の恋愛と比較する必要はない。私には私なりの恋愛のスタイルがある。
人見知りで、慎重で、深く考えすぎてしまう。でもその分、相手を大切に思う気持ちは誰にも負けない。
課題は課題として受け止めながら、でも自分らしさは大切にしていこう。
今日整理した課題は、明日からの私をより良くしてくれるはず。一歩ずつ、自分のペースで前に進んでいこう。