夜中に目が覚めて、また同じことを考えている自分に気づく。
あの人のこと。私たちの関係のこと。これからどうなるのかわからない不安。でも、この気持ちを誰に話したらいいのかわからない。
友達に相談するのは恥ずかしい。家族には言えない。結局、一人でぐるぐると考え続けて、答えの出ない迷路に迷い込んでしまう。
なぜ恋愛の悩みは話しにくいのか
恋愛の悩みは、とても個人的で繊細なもの。
「好きになった人に振り向いてもらえない」 「この関係が恋愛なのか友情なのかわからない」 「相手の気持ちが読めなくて不安」 「自分の気持ちを伝える勇気が出ない」
どれも、心の奥底にある大切な感情。だからこそ、軽々しく人に話すのは躊躇してしまう。
私も大学時代、好きな人ができたとき、その気持ちを誰にも言えずにいた。友達には「恋愛相談なんていつでもして」と言われていたのに、いざとなると言葉が出てこない。
もし否定されたら?もし笑われたら?もし的外れなアドバイスをされたら?
そんな不安が頭をよぎって、結局一人で抱え込んでしまう。
判断されることへの恐れ
恋愛の悩みを相談することは、自分の内面をさらけ出すこと。
相手に「そんなことで悩んでるの?」と思われたり、「もっと積極的になれば?」と簡単に言われたりするのが怖い。
特に、自分の恋愛経験が少ないと感じているときは、その恐れはより強くなる。「私みたいな人が恋愛の悩みを相談するなんて」という気持ちが湧いてくる。
でも、恋愛に経験の多い少ないは関係ない。初めて人を好きになったときの気持ちも、何度目かの恋の気持ちも、どちらも同じように大切で、同じように悩ましいもの。
一人で考えすぎてしまう夜
一人で悩んでいると、考えがどんどん暗い方向に向かってしまう。
「やっぱり私なんて相手にされない」 「あの時の態度は迷惑だったんじゃないか」 「もうチャンスはないかもしれない」
そんな否定的な思考のループにはまって、朝になる頃には疲れ果てている。
私もそんな夜を何度も過ごした。天井を見つめながら、スマホの画面を何度も見返しながら、一人で答えの出ない問いと向き合い続けた。
でも今思えば、その時間も決して無駄ではなかった。自分の気持ちと深く向き合う時間でもあったから。
小さなサインを見つける練習
一人で悩むことが多いなら、まずは自分の感情を整理することから始めてみよう。
日記を書いてみる。今日感じたこと、相手の言葉で嬉しかったこと、不安に思ったこと。文字にすることで、漠然とした感情が少し整理される。
そして、相手の小さなサインにも注意を払ってみる。言葉だけでなく、表情や態度、連絡の頻度。一人で考えているときこそ、客観的に状況を見る練習をしてみよう。
信頼できる人を一人だけ見つける
全員に話す必要はない。でも、たった一人でいいから、安心して話せる人を見つけられるといい。
それは親友でも、姉妹でも、時には年上の先輩でもいい。大切なのは、あなたの気持ちを否定せずに聞いてくれる人。
「正しいアドバイス」をくれる人よりも、「あなたの気持ちを理解しようとしてくれる人」の方が、きっと心の支えになる。
私は最終的に、高校時代からの友人に打ち明けることができた。彼女は特別なアドバイスをくれたわけではない。でも、「そうなんだね、辛いよね」と言ってくれただけで、心がとても軽くなった。
一人の時間も大切にしよう
でも、無理に誰かに相談しなければいけないわけでもない。
一人で考える時間があるからこそ、自分の本当の気持ちがわかることもある。急いで答えを出そうとせず、ゆっくりと自分の心と向き合う時間も必要。
恋愛は一人ではできないけれど、恋愛感情は一人の時間に育まれることも多い。その時間を大切にしながら、でも一人で抱え込みすぎないバランスを見つけていこう。
あなたの悩みは価値がある
どんな恋愛の悩みも、その人にとっては真剣で大切なもの。
「こんなことで悩むなんて」と自分を責める必要はない。人を好きになったり、関係に悩んだりするのは、あなたが人間らしい感情を持っている証拠。
その感情を恥じることなく、でも一人で抱え込みすぎることなく、自分らしいペースで向き合っていこう。
今夜も一人で考えているあなたへ
もし今夜も一人で恋愛のことを考えているなら、少しだけ自分を労ってあげて。
一人で悩むのは辛いけれど、その時間があるからこそ、自分の気持ちを深く理解できる。そして、いつか誰かと分かち合えるときが来るまで、その気持ちを大切に育てていこう。
あなたの恋愛の悩みは、決して一人で抱えるには重すぎるものではない。でも、一人で抱える必要もない。
自分らしいペースで、自分らしい方法で、その大切な気持ちと向き合っていこう。きっと、理解してくれる人や、心が軽くなる瞬間が訪れるから。