また今日も、友達からの長いLINEが届いている。
「彼とこんなことがあって」「でも彼はこう言ってて」「私どうしたらいいと思う?」
同じような相談を何度も受けて、正直言うと、少し疲れてしまった。
こんな風に感じるのは、冷たいのだろうか。でも、恋愛体質の友達を見ていると、時々心が重くなる。
恋愛がすべての中心になっている
恋愛体質の友達の話題は、いつも恋愛のこと。
仕事の話も、趣味の話も、将来の話も、すべて「彼との関係」を通して語られる。まるで恋愛関係以外の人生が存在しないかのように。
私も恋愛は大切だと思う。でも、人生にはもっとたくさんの側面がある。友情、仕事、家族、趣味、学び、成長。そういった豊かさが見えなくなってしまうのが、もどかしい。
私が大学でコミュニケーション学を学んでいたとき、「アイデンティティの多様性」について習った。健全な人は複数のアイデンティティを持っているということ。でも恋愛体質の人は、恋愛関係にアイデンティティが集中しすぎている傾向がある。
同じ問題を繰り返している
恋愛体質の友達は、なぜかいつも似たような問題を抱えている。
「連絡の頻度について」「相手の気持ちが分からない」「将来が不安」
パートナーが変わっても、同じパターンの悩みが繰り返される。アドバイスをしても、また同じような状況で同じような相談を受ける。
まるで学習していないような感じがして、「なぜ同じことを繰り返すのだろう」と疑問に思ってしまう。
相談という名の愚痴
「相談がある」と言われて時間を作ったのに、実際はただの愚痴や自分の気持ちの整理だったりする。
アドバイスを求められても、結局は自分の思った通りにしか行動しない。「でも」「だって」「そうは言うけど」という言葉が続いて、本当に解決する気があるのか分からなくなる。
もちろん、時には話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になることもある。それ自体は悪いことではない。でも、それが頻繁すぎると、聞く側としては疲れてしまう。
友達関係が二の次になる
恋人ができると、友達との約束をキャンセルする。 恋人と喧嘩すると、急に友達に連絡してくる。 恋人が忙しいときだけ、友達と時間を過ごす。
まるで友達は「恋愛の補完的存在」として扱われているような気分になる。都合の良い時だけ頼られて、恋愛が順調な時は存在を忘れられる。
友情にも一貫性や尊重が必要だと思うのに、それが感じられない。
価値観の押し付け
恋愛体質の友達は、時々無意識に価値観を押し付けてくる。
「恋人がいないと寂しくない?」「恋愛しないと人生つまらなくない?」「好きな人くらいいるでしょ?」
こちらが恋愛以外のことで充実していても、それを理解してもらえない。まるで恋愛していない人生は不完全だと言われているような気分になる。
ドラマチックすぎる感情表現
恋愛体質の人は、感情の起伏が激しすぎることがある。
小さなことで大きく落ち込んだり、些細なことで異常に喜んだり。その感情の波に付き合うのが、正直しんどい時がある。
もちろん感情豊かなのは素敵なことだけれど、毎回ジェットコースターのような感情に巻き込まれると、こちらも疲れてしまう。
でも、その人なりの幸せの形
ここまで書いてきて、自分が少し冷たすぎるかもしれないと反省している。
恋愛体質の友達も、その人なりに幸せを追求している。恋愛に重きを置くライフスタイルも、一つの生き方。それを否定する権利は、私にはない。
ただ、価値観の違いから生まれる疲れを感じるのも、自然なことだと思う。
適度な距離感を保つ
恋愛体質の友達との関係では、適度な距離感を保つことが大切かもしれない。
すべての相談に応える必要はない。「今忙しくて」「ちょっと疲れてて」と正直に言うのも、時には必要。
友情は義務ではない。お互いが心地よくいられる関係性を築くために、時には境界線を引くことも大切。
自分の価値観を大切にする
恋愛体質の友達に影響されて、自分も恋愛しなければいけないような気持ちになることがある。でも、それは必要ない。
あなたにはあなたのペースがある。あなたにはあなたの価値観がある。それを大切にしていい。
恋愛以外で充実している人生も、十分に価値がある。友達の価値観に合わせる必要はない。
理解し合えない部分があってもいい
すべての友達と、すべての価値観を共有する必要はない。
恋愛に対する考え方が違っても、他の部分で理解し合えればいい。完全に理解し合えない部分があっても、それは人間関係の自然な姿。
大切なのは、お互いの違いを認め合うこと。そして、無理のない範囲で関係を続けること。
疲れを感じるのは自然なこと
恋愛体質の友達を見ていて疲れを感じるのは、決して悪いことではない。
それは感情の健全な反応。自分の限界や境界線を教えてくれるサイン。
その疲れを無視せず、適切に対処することで、より健全な友人関係を築いていける。
友達のことは大切だけれど、自分の心の健康も同じくらい大切。両方を大切にできる関係性を目指していこう。