恋愛に対して受け身すぎる自分

恋愛に対して受け身すぎる自分

恋愛において受け身になりがちな自分と向き合い、その理由と小さな変化の可能性を探る

読了時間: 5分

また今日も、彼がLINEを返してくれるのを待っている。

既読になってから3時間。でも私からは送れない。「また連絡しちゃったら迷惑かな」「しつこいと思われたらどうしよう」そんなことばかり考えてしまって。

気になる人がいても、いつも相手からのアクションを待ってしまう。デートの誘いも、告白も、すべて相手任せ。

こんな受け身な自分が、時々嫌になる。

受け身になってしまう理由

なぜ恋愛だけ、こんなに受け身になってしまうのだろう。

仕事では積極的に発言するし、友達ともちゃんと連絡を取り合える。でも恋愛となると、途端に何もできなくなってしまう。

大学でコミュニケーション学を学んでいたとき、「対人関係における不安」について研究したことがある。恋愛関係は他の人間関係と比べて、拒絶されたときのダメージが大きい。だから無意識に自分を守ろうとして、受け身になってしまうのは自然な反応だった。

つまり、受け身になるのは怠けているからではない。心が傷つくことを恐れる、とても繊細で自然な防御反応なのだ。

「女性らしさ」という呪縛

「女の子は受け身でいる方が可愛い」 「男性から追いかけられる女性の方がモテる」 「積極的すぎる女性は敬遠される」

こんな言葉を聞いて育った人も多いのではないだろうか。

私も長い間、そう信じていた。受け身でいることが女性らしさだと思っていた。でも気づいたのは、それは本当の女性らしさではなく、誰かが作り上げた「理想の女性像」だったということ。

本当の女性らしさは、自分らしくいること。自分の気持ちに正直になること。時には積極的になることも含めて。

完璧なタイミングなんてない

「もう少し仲良くなってから」 「もう少し脈がありそうになってから」 「もう少し自分に自信が持てるようになってから」

そうやって完璧なタイミングを待っているうちに、チャンスを逃してしまうことがある。

でも考えてみてほしい。完璧なタイミングなんて、本当に存在するのだろうか。

恋愛は、不完全で、予測不可能で、時には失敗もある。それでも一歩踏み出すから始まるもの。完璧を求めていては、いつまでも始まらない。

小さな積極性から始めよう

いきなり積極的になる必要はない。小さなことから始めればいい。

例えば、相手からの連絡を待つのではなく、「今日は雨ですね」といった何気ない一言を送ってみる。

例えば、デートの最後に「今度は私が美味しいお店を見つけてきますね」と言ってみる。

例えば、「ありがとう」の代わりに「嬉しい」という気持ちを伝えてみる。

これらは大きな変化ではないけれど、確実に関係を前に進める小さな一歩になる。

拒絶されることを恐れすぎない

受け身になる最大の理由は、拒絶されることへの恐怖。

でも、拒絶されることは本当にそんなに恐ろしいことだろうか。

確かに傷つく。でも、その傷は時間が癒してくれる。そして何より、拒絶されても死ぬわけではない。むしろ、はっきりすることで次に進めることもある。

私も過去に何度か拒絶された経験がある。その時は本当に辛かった。でも今思えば、その経験があったから今の自分がいる。拒絶を恐れて何もしないよりも、行動して拒絶される方がずっと価値があった。

自分の気持ちを大切にしよう

受け身でいると、いつの間にか自分の気持ちが分からなくなることがある。

「相手がどう思っているか」ばかり考えて、「自分がどう思っているか」を見失ってしまう。

でも恋愛において最も大切なのは、自分の気持ち。相手が好きなのか、会いたいのか、話したいのか。その気持ちを素直に認めて、大切にしよう。

そして時には、その気持ちを行動で表してみよう。完璧である必要はない。ただ、正直であればいい。

受け身な自分も魅力の一つ

でも、完全に積極的になる必要もない。

受け身な性格にも、確かな魅力がある。控えめで奥ゆかしい。相手のことを思いやる優しさがある。じっくりと関係を深めていく丁寧さもある。

大切なのは、受け身すぎる自分を変えることではなく、時と場合によって少しだけ積極性を出せるようになること。

相手も同じかもしれない

実は、あなたが受け身でいる間、相手も同じように迷っているかもしれない。

「彼女は僕に興味がないのかな」 「もう少し積極的にアプローチした方がいいのかな」 「でも迷惑だったらどうしよう」

あなたが一歩踏み出すことで、相手も安心して気持ちを表現できるようになることがある。

今日という日から少しずつ

受け身な自分を一夜にして変える必要はない。

でも今日という日から、少しずつ変化してみよう。

気になる人に「おつかれさま」のメッセージを送ってみる。 次に会う約束を自分から提案してみる。 素直に「楽しかった」と伝えてみる。

小さな変化の積み重ねが、きっと大きな変化につながっていく。

あなたらしいペースで

急ぐ必要はない。あなたらしいペースで、あなたなりの方法で。

受け身な自分も大切にしながら、時には勇気を出して一歩前に出る。そのバランスを見つけていけばいい。

恋愛に正解はない。でも、自分の気持ちに正直になることだけは、きっと正解に近づく方法の一つ。

今日も、あなたらしく、でも少しだけ勇気を出して歩んでいこう。