男性からの連絡を待つだけの恋愛

男性からの連絡を待つだけの恋愛

いつも男性からの連絡を待ってしまう受け身な恋愛パターンと、その心理について

読了時間: 5分

スマホを手に取る回数が、恋をしてから明らかに増えた。

画面を見るたびに「新着メッセージなし」の文字。時計を確認して、最後の連絡からどれくらい時間が経ったかを計算する。

また今日も、彼からの連絡を待つだけの一日が始まる。

なぜ私からは送れないのだろう

頭では分かっている。現代の恋愛において、女性から連絡することは全く普通のことだと。

でも、指がうまく動かない。

「しつこいと思われたらどうしよう」 「重いと思われたらどうしよう」
「まだ早すぎるかもしれない」 「彼が忙しいかもしれない」

そんな考えがぐるぐると頭の中を回って、結局何も送れずに終わる。そして後になって「送っておけばよかった」と後悔する。

この繰り返しが、もう何度も続いている。

待つことで感じる安全感

実は、待っているときには特別な安全感がある。

自分から行動しなければ、拒絶される可能性もない。相手のペースに合わせていれば、少なくとも「うっとうしい」と思われることはない。

私も昔、積極的にアプローチして痛い目に遭ったことがある。「ガツガツしている」と言われて、深く傷ついた。それ以来、自分から連絡することが怖くなった。

でも、この安全感には代償がある。受け身でいることで、関係の主導権を完全に相手に渡してしまうこと。

連絡頻度で愛情を測ってしまう

待つ時間が長くなると、連絡の頻度や速さで彼の気持ちを測ってしまう。

「返事が早い=私に興味がある」 「返事が遅い=私への関心が薄れている」 「連絡が来ない=もう終わり」

でも実際は、連絡頻度と愛情の深さは必ずしも比例しない。仕事が忙しい人もいるし、連絡をまめにするのが苦手な人もいる。彼なりの愛情表現があるかもしれない。

それでも、待っている間はそんなことを考える余裕がない。ただただ不安で、スマホを握りしめている。

「追いかけられたい」という願望

正直に言えば、心のどこかで「追いかけられたい」という願望がある。

自分から積極的に行動するよりも、相手から求められる方が特別感がある。愛されている実感も強い。

これは決して悪いことではない。追いかけられることで感じる喜びは、とても自然な感情。

でも、それだけに頼っていると、関係が一方的になってしまうリスクもある。

大学で学んだこと、現実で感じたこと

私がコミュニケーション学を学んでいたとき、「相互作用」の重要性について学んだ。良い関係は、一方的ではなく双方向のやり取りから生まれる。

でも実際の恋愛では、理論通りにいかないことが多い。感情が入ると、学んだことなんて頭から飛んでしまう。

特に好きな人が相手だと、普段の自分ではいられなくなる。もっと慎重になり、もっと受け身になってしまう。

小さな一歩から始める

でも、完全に受け身でいる必要はないかもしれない。

いきなり積極的になる必要はないけれど、小さな一歩なら踏み出せるかも。

彼が送ってくれた写真に対して、少し詳しく感想を伝えてみる。 彼が話していた出来事について、後日「あれはどうでしたか?」と聞いてみる。 何気ない日常の出来事を、軽い気持ちでシェアしてみる。

これらは「連絡を取る」というより「会話を続ける」という感覚。相手も返しやすいし、自然な流れを作ることができる。

彼のペースを理解しようとする

待つことが辛いのは、彼のコミュニケーションスタイルが見えないから。

でも少し観察してみると、彼なりのパターンが見えてくる。

平日は忙しくて連絡が少ないけれど、休日はゆっくり話してくれる人。 短文が多いけれど、会うときはたくさん話してくれる人。 連絡頻度は少ないけれど、内容がとても温かい人。

そのパターンが分かると、待つ時間も少し楽になる。彼が連絡をくれないのは、私への関心がないからではなく、彼なりの事情があるのだと理解できるから。

待つ時間を自分のために使う

連絡を待っている時間を、ただ不安に過ごすのはもったいない。

その時間を自分磨きの時間にしてみよう。本を読んだり、運動したり、友達と過ごしたり。自分の時間を充実させることで、心の余裕も生まれる。

そうやって自分を大切にしていると、相手にとってもより魅力的に映る。そして何より、恋愛以外のことでも満たされていると、連絡を待つ不安も和らぐ。

あなたの優しさは素晴らしい

男性からの連絡を待ってしまうのは、あなたが相手を思いやっているから。

相手のペースを尊重し、負担をかけたくないと思う優しい心の表れ。

その優しさは、きっと彼にも伝わっている。そして、そんなあなたの気遣いを大切に思ってくれている。

バランスを見つけること

受け身すぎるのも、積極的すぎるのも、どちらも極端。

大切なのは、あなたらしいバランスを見つけること。

あなたの優しさと思いやりは保ちながら、時には小さな勇気を出してみる。彼のペースを尊重しながら、あなたの気持ちも少しずつ表現してみる。

完璧なバランスを求める必要はない。少しずつ、あなたなりのコミュニケーションスタイルを見つけていけばいい。

今日も連絡を待っているあなたへ。

その優しい心を大切にしながら、でも時には小さな一歩を踏み出してみて。きっと素敵な関係が築けるはず。