夜中にベッドで天井を見上げていると、ふと将来のことが頭に浮かぶ。
5年後、10年後、私はどこで何をしているのだろう。どんな家に住んで、どんな仕事をして、どんな毎日を送っているのだろう。
そんなことを考えながら、心のどこかで強く思う。
誰かと、この将来の話をしたい。
一人で描く未来の寂しさ
将来のことを考えるのは楽しくもあり、不安でもある。
新しい仕事への挑戦、住んでみたい街、やってみたい趣味、訪れてみたい場所。想像するだけでワクワクする。
でも同時に、その未来に誰もいない自分を想像してしまうと、急に心が重くなる。
一人で美味しいレストランに行くのも、一人で綺麗な景色を見るのも、それはそれで素敵。でも、その体験を誰かと分かち合えたら、きっともっと豊かになる。
共有できない夢の重さ
私は昔から夢を描くのが好きだった。
大学時代、コミュニケーション学を学びながら、将来は人と人をつなぐような仕事がしたいと思っていた。でも、その夢を熱く語れる相手がいなくて、いつしか心の奥にしまい込んでしまった。
夢は一人で抱えていると、だんだん重くなる。本当にこれでいいのか、現実的すぎるのか、それとも理想的すぎるのか。一人で考えていると、答えが見つからない。
でも誰かと話すことで、夢は軽やかになる。相手が共感してくれたり、違う視点をくれたり、時には現実的なアドバイスをくれたり。そうやって、夢は少しずつ形になっていく。
不安を分かち合いたい気持ち
将来への夢だけじゃない。不安も、誰かと分かち合いたい。
このまま一人でいたらどうしよう。 仕事でうまくいかなかったらどうしよう。 親が年を取って、一人で支えきれるだろうか。 病気になったとき、誰が側にいてくれるだろうか。
そんな不安を一人で抱えていると、夜中に眠れなくなる。胸が苦しくなる。でも、誰かがそばにいて「大丈夫だよ」と言ってくれたら、きっとその不安も半分になる。
計画を一緒に立てたい
将来の話をしたいのは、ただ聞いてもらいたいからだけじゃない。
一緒に計画を立てたいから。
来年の旅行の計画、数年後の転職の話、いつか住んでみたい家のこと。そんな計画を一人で立てるのと、誰かと一緒に立てるのでは、全く違う。
二人で考えると、一人では思いつかないアイデアが生まれる。お互いの夢を組み合わせて、新しい可能性が見えてくる。そして何より、その計画を実現する楽しみを共有できる。
友達とは違う深さ
もちろん、友達と将来の話をすることもある。
でも、恋人やパートナーと話す将来の話は、友達とは少し違う。より深く、より具体的で、より現実的。そして何より、お互いの将来が重なり合っている前提で話ができる。
友達とは「いつか結婚したいな」という話ができても、「私たちいつか結婚しようか」という話はできない。その違いが、時として大きな寂しさを生む。
今の自分を受け入れてくれる人と
将来の話をしたい相手は、完璧な人である必要はない。
むしろ、今の自分をそのまま受け入れてくれて、でも一緒に成長していける人。お互いの夢を尊重し合い、不安を支え合える人。
私の人見知りも、時々の落ち込みも、全部含めて受け入れてくれる人と、将来の話をしたい。そして、その人の弱さや不安も、私が受け入れたい。
小さな将来から始めよう
でも、いきなり人生全体の話をする必要はない。
来月の予定から、来季の目標から、小さな将来の話から始めてもいい。
今日出会った人と、来週の映画の話をする。新しい友達と、来月の展示会の話をする。そうやって少しずつ、将来を共有できる関係を築いていけばいい。
一人の時間も大切に
誰かと将来の話をしたいという気持ちは大切。でも、一人で将来を考える時間も同じくらい大切。
一人だからこそ見える景色がある。一人だからこそ気づく自分の本当の気持ちがある。その時間があるからこそ、いつか誰かと話すときに、深い話ができる。
その日は必ず来る
今は一人で将来のことを考えているあなたへ。
いつか必ず、あなたと将来の話をしたいと思う人が現れる。あなたの夢に共感し、不安を一緒に抱え、計画を一緒に立ててくれる人が。
その日まで、今は一人でも将来を大切に描き続けよう。どんな小さな夢も、どんな些細な計画も、すべてがいつか誰かと分かち合う宝物になる。
あなたの将来は、きっと素敵なものになる。そして、それを一緒に見てくれる人も、きっと現れる。
今夜も、希望を持って眠りにつこう。明日はまた、新しい一日が始まる。