本が好きな女性なら一度は思うこと。「文学について語り合える人と出会いたい」
恋愛マンガや恋愛映画もいいけれど、時には村上春樹やドストエフスキーについて深く語り合える相手がほしい。そんな想いから、文学好きの男性が集まりそうな場所を実際に訪れてみることにした。
大型書店の文学コーナー
まずは定番の書店から。平日の夜や休日の午後、大型書店の文学コーナーで本を選んでいる男性を観察してみた。
確かにいる。真剣に背表紙を見つめ、時々本を手に取ってぺらぺらとめくっている男性たち。
でも、話しかけるタイミングが難しい。「その本、面白いですよね」なんて声をかけても、「あ、はい」で終わってしまうことがほとんど。みんな本を選ぶことに集中していて、会話を求めているわけではなさそう。
それに、本当に文学好きなのか、たまたま立ち寄っただけなのかも判断できない。
図書館の自習スペース
次に向かったのは、市立図書館の自習スペース。
ここには確実に本好きの人がいる。でも問題が一つ。静寂を保つべき空間で、どうやって自然な出会いにつなげるのか。
何度か通ってみたけれど、結局誰とも話すことはなかった。たまに目が合っても、お互いに「静かにしなくては」という意識が働いて、それ以上の発展はない。
でも、一つ発見があった。定期的に同じ席に座る人たちがいること。文学作品を読んでいる男性も何人かいて、その人たちの読書傾向を観察するのは面白かった。
読書会・文学サークル
これは期待大だった。インターネットで調べて、いくつかの読書会に参加してみた。
古典文学読書会 平均年齢がかなり高め。40代後半から60代の方が多く、確かに知識は豊富だけれど、恋愛対象としてはちょっと違った。でも、文学への愛は本物で、話していてとても刺激的だった。
現代文学読書会 こちらは20代から30代が中心。男性も女性も半々くらい。毎月一冊の本を読んで、みんなで議論する形式。
ここで何人か印象的な男性に出会った。特に、村上春樹の作品について熱く語る男性がいて、その知識の深さと感性の豊かさに惹かれた。でも、既に彼女がいることが後でわかった。
海外文学読書会 一番レベルが高かった。原書で読んでいる人も多く、翻訳の違いについても議論が交わされる。
ここで出会った男性の一人は、ロシア文学に造詣が深く、ドストエフスキーについて何時間でも語れそうな人だった。知的で魅力的だったけれど、あまりにも知識レベルが違いすぎて、私の方が気後れしてしまった。
大学の公開講座
大学の文学部が開催している市民向けの公開講座にも参加してみた。
「現代日本文学の可能性」「シェイクスピア再読」「フランス文学における恋愛観」など、テーマも魅力的。
受講者は意外に多様で、20代から70代まで幅広い年齢層。文学に対する真摯な態度を持った人たちが集まっていて、休憩時間の雑談も充実していた。
ここでは何人かの男性と連絡先を交換することができた。でも、あくまで「勉強仲間」の関係から発展させるのは、思っていた以上に難しい。
文学カフェ・ブックカフェ
最近増えている、本をテーマにしたカフェにも足を運んだ。
店内に文学作品が並んでいて、読書をしながらコーヒーを楽しめる空間。確かに本好きの人が集まりやすい場所だと思った。
でも、みんな一人で来て、一人で本を読んで、一人で帰っていく。カウンター席に座っている人同士で本の話が始まることもあったけれど、それが個人的な関係に発展するのは稀だった。
文学イベント・作家の講演会
書店や図書館、文学館などで開催される作家の講演会やトークイベントにも参加した。
ここは確実に文学好きが集まる場所。質疑応答で的確な質問をする男性を見ていると、「この人とは深い話ができそう」と感じることが多かった。
でも、イベント後の雑談の時間は短く、連絡先を聞くのも不自然。せいかく、Twitterで繋がることができた人が何人かいたけれど、そこから実際に会うまでには至らなかった。
オンライン読書コミュニティ
コロナ禍以降、オンラインでの読書会も増えた。ZoomやDiscordを使った読書会にも参加してみた。
これは意外に良かった。顔を見ながら話せるし、チャット機能で個別にやり取りもできる。物理的な距離を気にしなくていいので、全国の文学好きと出会える。
実際に、オンライン読書会で知り合った男性と、後日リアルで会うことになったケースもあった。
大学院の聴講
これは少し特殊な方法だけれど、大学院の文学研究科の授業を聴講できる制度を利用してみた。
ここにいるのは本当に文学を研究している人たち。男性の院生たちとも自然に話す機会があった。
知識レベルは非常に高いけれど、それゆえに少しアカデミック過ぎることも。でも、文学への情熱は本物で、とても刺激的な出会いがあった。
結論:出会いより前に大切なこと
色々な場所を巡ってみて気づいたことがある。
「文学好きの男性と出会いたい」という動機で行動していると、どうしても打算的になってしまう。相手も「この人は出会い目的で来ているのかな」と警戒してしまう。
でも、純粋に文学を楽しみ、学び、語り合いたいという気持ちで参加していると、自然と同じような価値観を持った人との出会いが生まれる。
文学好きの男性と出会うには、まず自分が本当に文学を愛し、それを人と共有したいと思うことが大切。そういう純粋な気持ちがあれば、きっと同じような人との縁が生まれる。
私が実際に出会った人たち
この探索を通じて、何人かの素敵な男性と知り合うことができた。
みんなに共通しているのは、文学への真摯な愛と、それについて語るときの目の輝き。恋愛に発展したケースもあれば、良い友人関係が続いているケースもある。
でも、どの出会いも私の人生を豊かにしてくれた。文学という共通の趣味があることで、会話も深く、理解し合いやすい。
これから出会いを求める人へ
文学好きの男性と出会いたいなら、まず自分が文学の世界を深く楽しむこと。そして、その楽しみを人と分かち合いたいという気持ちを大切にすること。
出会いを求めて場所を探すのではなく、文学を愛する気持ちに従って行動すれば、きっと同じような心を持った人との出会いが待っている。
今日も本を手に、新しい世界への扉を開いてみよう。そこで出会う物語が、もしかしたらあなた自身の素敵な物語の始まりかもしれない。