友達のLINEには、彼氏とのやりとりのスクリーンショットが送られてくる。「この返事どう思う?」「今度のデートどこがいいかな?」
SNSを開けば、カップルの写真がタイムラインに並ぶ。みんな幸せそうで、キラキラしてて。
でも私は、正直なところよくわからない。みんながそんなに恋愛に夢中になる理由が。
恋愛って本当に必要なの?
一人でいることの何がそんなに悪いのだろう。
私には好きな本がある。興味深い映画がある。夢中になれる趣味がある。そして何より、誰にも気を遣わずに過ごせる、静かで平和な時間がある。
なのに、なぜみんな「恋人作らないの?」「いい人いないの?」と聞いてくる。
まるで恋人がいないことが、何か欠陥があるかのように。
私が大学でコミュニケーション学を学んでいたとき、人間関係の多様性について学んだ。すべての人が同じような関係性を求めるわけではない。一人を好む人、少数の深い関係を好む人、多くの浅い関係を好む人。
どれも正常で、どれも価値がある。
恋愛に疲れてしまう
たまに頑張って合コンに参加したり、友達の紹介で会ってみたりすることもある。
でも、いつも途中で疲れてしまう。
「どんな仕事をしてるの?」「休みの日は何してるの?」「どんな人がタイプ?」
同じような質問の繰り返し。相手のことを知ろうとするのも大切だけれど、なんだかテンプレートのような会話に感じてしまう。
そして何より、「いい人だと思ってもらわなきゃ」「魅力的に見せなきゃ」というプレッシャーが重い。
素の自分でいたいのに、なぜか演技をしているような気分になってしまう。
一人の時間の豊かさ
私にとって一人の時間は、孤独ではなく豊かな時間。
好きなだけ本を読んで、思考を深めることができる。美術館でゆっくりと作品を鑑賞できる。散歩をしながら、その日感じたことを整理できる。
誰かに合わせる必要もないし、会話を続けるプレッシャーもない。ただ、自分のペースで、自分の興味のあることに集中できる。
これのどこが寂しいのだろう。どこが問題なのだろう。
恋愛以外の愛もある
みんなが語る「愛」は、どうして恋愛に限定されるのだろう。
私には大切な家族がいる。心を許せる友達がいる。尊敬する先生や先輩がいる。そして、美しいもの、興味深いもの、感動するものに対する愛もある。
これらの愛は、恋愛とは違うかもしれないけれど、私の人生を豊かにしてくれている。
なぜ恋愛だけが特別扱いされるのか、正直理解できない。
「まだ出会ってないだけ」という言葉
よく言われる言葉がある。「運命の人にまだ出会ってないだけよ」
でも、もしかしたら私にとっての「運命」は、人ではないのかもしれない。学問かもしれないし、芸術かもしれないし、まだ見つけていない何かかもしれない。
すべての人が恋愛を人生の中心に置く必要はない。そう思うのは、おかしいことなのだろうか。
恋愛に興味がない自分を受け入れる
長い間、自分がおかしいのではないかと悩んだ。
「女の子なのに恋愛に興味がないなんて」「年頃なのに彼氏がいないなんて」
でも最近、少しずつ思えるようになった。これが私らしさなのかもしれない、と。
恋愛に夢中になる友達も素敵だし、一人の時間を大切にする私も素敵。どちらも間違いではない。
プレッシャーに負けない
社会は時として、一つの価値観を押し付けてくる。「恋愛は素晴らしいもの」「パートナーがいる人生が幸せ」
でも、幸せの形は人それぞれ。
私は私なりの幸せを見つければいい。それが恋愛を含まないものでも、何も問題はない。
理解してくれる人もいる
全員がそうではないけれど、理解してくれる人もいる。
「あなたらしくていいじゃない」と言ってくれる友達。「一人の時間も大切よね」と共感してくれる先輩。
そういう人たちの存在が、私に勇気をくれる。
変わるかもしれないし、変わらないかもしれない
もしかしたら、いつか恋愛に興味を持つ日が来るかもしれない。本当に特別な人に出会って、「この人となら」と思えるかもしれない。
でも、それは今すぐでなくていいし、もしかしたら一生来ないかもしれない。
どちらでも構わない。大切なのは、今の自分を否定しないこと。
あなたのペースで大丈夫
もしあなたも、周りの恋愛熱についていけないと感じているなら、それは何もおかしなことではない。
人それぞれ、興味を持つものは違う。タイミングも違う。
周りに合わせる必要はない。あなたはあなたのペースで、あなたらしい人生を歩んでいけばいい。
恋愛が人生のすべてではない。あなたが大切にしているもの、興味を持っているもの、それらにもっと時間を使ってみよう。
きっと、恋愛とは違う豊かさを見つけることができるから。
今日という日を大切に
みんなが恋愛する理由がわからなくても、それでいい。
あなたには、あなたなりの理由で大切にしたいものがある。それを見つめて、育てて、大切にしていこう。
一人でいることは、決して寂しいことじゃない。自分らしくいることは、決して間違いじゃない。
今日も、あなたらしく過ごしていこう。